【山手線】新型車の中づり、
一転存続に

【山手線】新型車両の中づり広告、一転存続に

毎日新聞 2015年10月13日 16時31分(最終更新 10月13日 17時29分

 

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液晶画面だけでなく、中づり広告も併用することになったE235系の車内イメージ=JR東日本提供 

 

 
 

 JR東日本は13日、11月末から13年ぶりに導入される山手線の新型車両「E235系」で、紙製の中づり広告を廃止するとしていた方針を撤回すると発表した。廃止後は液晶画面に広告映像を流して代替する予定だったが、広告主や利用者から異論が寄せられたため、中づりと画面を併用する方式に転換することにした。

 同社によると、E235系では車内が広く感じられるよう、窓上の紙広告のスペースなどに液晶画面を現在の3.5倍となる28面設置し、中づり広告もなくす方向だった。

 ところが、廃止方針が明らかになると、広告主から「山手線だけ映像用の別広告を作るのは手間がかかる」という異論が出た。利用者からも「すぐに画面が変わる液晶画面より、見やすく、安心感がある」などと中づり存続を求める声が寄せられた。

 このため同社は液晶画面と中づり広告を併用することにし、広告をつるす部品を新たに設置した。山手線の中づり広告は同社の車内広告の中で最も効果が高いとされ、料金は2〜3日掲載で1枚180万円という。

 同社は11月30日からE235系を1編成導入し、将来的には現在のE231系を全てE235系に置き換えることにしている。【本多健】

 

出典:毎日新聞

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