交通広告とスマホは相性が良い話

 

電車に乗ってもバスに乗っても、駅で電車を待っているときすら、スマホをポチポチ・・・。ついつい触ってしまうライトユーザーから、指を激しく動かしゲームに没頭するヘビーユーザーまで、さまざまな姿を見かけます。

「それだけスマホを触っている人がいるんだから、交通広告なんて誰も見ないでしょ」と思っているアナタ!

交通広告とモバイルの相性、実は良いってご存知ですか? 

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2015年2月に、JR東日本企画が交通広告とモバイルの利用実態調査結果を公表しました。

調査は、首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)に居住し、鉄道を週1回以上利用している15~74歳までの男女1,302人を対象に、交通広告の接触やモバイルの利用などの車内行動、交通広告とモバイルに対する情報収集意識の違い、交通広告からアクション(モバイルでの検索・拡散、購買・推奨)へのつながりをデータ化しています。
さらに、情報収集意識をもとに、交通広告とモバイルの双方を活用する人を4つのグループに分類しています。

 

 

 1.交通広告はトレンド情報、モバイルは詳細情報

 

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交通広告とモバイルが、どのような意識で接触・利用されているのかを調べたところ、いずれについても「見たり、読んだりして楽しむ」 「世の中で起きていることを知る」という事が、意識の上位2つとなっています。

コンテンツとして情報そのものを楽しんだり、社会情勢を知るという点は、交通広告とモバイルに共通していると言えます。

また、交通広告とモバイルを比較すると、目的としてあげた9項目中8項目で交通広告の方が高くなっており、モバイル利用は高まっているが、交通広告は依然、有益な情報源と位置づけられています。

 

 

2.交通広告接触後に、3割の人が車内で検索、2割がSNSで拡散、商品を購入

 

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交通広告が接触者に与える影響をみるため、交通広告接触後の商品・サービスに対する態度・行動を聴取しました。

交通広告を見た後に、3割の人が車内で検索を行い、2割の人が車内でSNSで拡散、更には実際に購入している、という結果となっています。交通広告とモバイルへの情報収集意識の違いから、車内で流行しそうな商品の広告を目にしたら、その場でモバイルで詳細情報を検索する、ネタになりそうな広告を見かけたらその場でSNSに投稿する、という様子がうかがえます。特に男性20代では、交通広告接触後にそれら行動を起こす率が、更に高くなっています。

 

 

3.コミュニケーション・ターゲットとなる4つの交通&モバイルグループ

 

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交通広告とモバイルそれぞれに対する情報収集意識から、移動者像を明らかにしプロフィールを作成した結果、「交通広告を見る」かつ「モバイルを利用する」人の中に、情報収集意識の異なる4つのグループに分類されました。

最も消費に積極的なのは【情報先取り拡散派】(構成比:37%)で、情報感度が高くSNSの利用も活発という特徴があります。【消費エンジョイ派】(構成比:27%)は、商品・サービスの理解や選択のきっかけとして交通広告・モバイルを活用しており、この2つのグループは、交通広告接触後の車内での検索・拡散といった行動をとりやすいことが分かりました。これらのグループに届けることで、広告効果を最大限に伸ばすことができると考えられています。

また、ニュースや天気などのリアルタイムな情報に関心の高い【情報身だしなみ派】(構成比:14%)、モバイル上の商品情報はあてにしない【草食マイウェイ派】(構成比:22%)の2グループも、電車内で交通広告とモバイルの双方を活用するグループであるといえます。

 

 

まとめ

 

車内広告を見た方の3割以上がモバイルを使用し、その場で情報を得る行動をとっています。日々、膨大な情報が飛び交う中で、交通広告をきっかけに自分に適した情報を得て、詳細を知るためにモバイルを使う、という人が多いようです。

また、ユーザーはSNS等での拡散ネタを探すために交通広告を見ている、という結果も出ています。公共機関の限られた数の中で出ている広告だからこそ、信頼を得られるというメリットも忘れてはいけません。

 

交通広告とモバイル、棲み分けが全く違う両者だからこそ、お互いの足りない所を良い距離感で補てんし合っていると言えます。

 

 

 

 

―出典― 株式会社ジェイアール東日本企画 ニュースリリース
                 http://www.jeki.co.jp/info/files/upload/20150226 
                 
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