交通広告の手法を徹底解析!【六ノ巻】
2016年11月16日
カテゴリ: 交通広告四十八手
解説は正面が南の富士さん、向正面は前の海さんでお届けします。
なお、今回から字幕付きにグレードアップしております。
其の壱
決まり手:おとこぎ
解説:芸の道をひたすら進んで五十五周年。日本の心を歌い続ける存在は、写真であろうと全てから男気が溢れ出ている。初優勝時に男気溢れる姿を見せた琴奨菊も、多くの人に永く愛されてほしい。
其の弐
決まり手:kawaii
解説:日本のニューカルチャー「kawaii」のアイコン的存在を、車両内外の全体に散りばめており、とってもカラフルな展開だ。寝顔がkawaiiとツイートされた千代丸も負けてはいないぞ。
其の参
決まり手:てがき
解説:巨大な黒板が広告ボードとなり、その場で描きこむパフォーマンスも行った、とてつもなく手間のかかる、でもインパクト大の展開。左四つ右上手の形になった瞬間の魁皇は、まさに会心の一撃状態だ。
其の四
決まり手:よみとり
解説:二次元コードを大きく配した、二次元コード開発会社のポスター。その場だけでなく、画面を通しても読み込めるのがこの広告の凄さで、デジタルとアナログの融合をうまく表現している。相手の動きを読み込み、受け止め、勝ち進んで全勝優勝をつかんだ豪栄道に通じるとか。
其の五
決まり手:じっしゃ
解説:「百聞は一見にしかず」の言葉の通り、復活した人気スポーツカーを実際に見てもらい、魅力を伝える広告手法。人気ゆえになかなかチケットが取れない相撲だが、一度は会場に足を運び、迫力を五感で感じてみるのも良いだろう。
其の六
決まり手:いぎょう
解説:一度も休まず週刊誌に連載し続けて40年。単行本発刊は200巻という、前人未到の偉業を達成した人気マンガの舞台の最寄駅で行った集中展開。この先なかなか抜けないであろう大記録は、幕内で69連勝した双葉山に姿を重ねる。
其の七
決まり手:しょうさん
解説:誰もが知るメジャーリーガーが大記録を打ち立てた直後に、賞賛の広告を期間限定で貼っている。起用している企業だけでなく、全体で喜びを分かち合える手法は見ていて心地が良い。野球も相撲もビジネスだって、結果が出なければ賞賛されない厳しい世界なのだ。
其の八
決まり手:ぬくもり
解説:駅に掲出するポスターは、必ずしもPCを使い、印刷機で出力したものでなければならない訳ではない。ふと見た瞬間に、手書きのぬくもりとインパクトを与えてくれる手法といえよう。寒い冬に厳しいけいこを終えた後のちゃんこも、体に染みわたるぬくもりを与えてくれるだろう。
其の九
決まり手:そくほう
解説:デジタルメディアの魅力の一つに意匠変更のしやすさがあげられるが、駅サイネージを使い、スポーツの結果を随時配信した、速報性のある広告展開。第66代横綱・若乃花以来の日本人横綱が誕生する瞬間、ニュース速報が世界中を駆け巡るだろう。
其の拾
決まり手:うきあがり
解説:一見、何の変哲もないボードに、フラッシュの光を当てて写真を撮ると、肉眼では見えない図柄が浮き上がる特殊印刷を利用した表現。 いつの日か、土俵上でフラッシュを浴びる日を待ち望んでいる若手力士も、番付が浮き上がってほしい。