バス広告ってなんだ? 前編

検証①:掲出の範囲

 

近年、路線バスを乗り継いだり、途中下車をしながら旅をするテレビ番組が人気を博しており、路線バスが注目を集めています。都心の一等地から電車が走っていない過疎地域まで、老若男女問わず地域の足として走っている路線バスの広告には「どのようなものがあり、メリットはなにか?」を解説したいと思います。

まず初めに「掲出の範囲」について見ていきましょう。

 

図3※イメージ

 

バスに乗る際、乗客主眼で考えると「どこから乗って(乗車場所)、どこで降りるのか(行き先)」が重要ですが、バス広告主眼の場合、一般路線バスは概ね「バス会社」「担当営業所」「車内・車外メディア」が重要です。

「ここの路線(行き先)を利用する乗客にだけ向けた広告を出したい」というお声をよく頂きますが、バス車両のほとんどは走る範囲が固定ではありません。ある日は朝のラッシュ時のみ、翌日の午前中はA路線・午後はB路線を運行と、決められたエリア内を万遍なく走行しているのです。

(「走行距離等の均等化を図り、一部の車両だけ極端な劣化を避ける」などが主な理由)

 

営業所内のバス全車に取り付けるメディアであれば問題はないのですが、中には分割販売している場合もあり、取り付けたバスが365日同じ路線を走る事はありません。前述の「特定路線のみの訴求」は物理的に無理と言えます。

 

一般路線バスは、電車の駅から放射状に延びるケースが大半ですが、バス会社・営業所によってエリアが割り当てられているため、極端に遠くまで行くことはありません。つまり、特定のエリアのみをターゲットとして訴求できるため、地域にある店舗・地域で行うイベントなど、情報を知り得るツールとして考えると『地域に根差した広告』ができる、使い勝手の良いメディアなのです。

 

shibuya

※都営バス・渋谷営業所の路線図。上図以外のエリアを渋谷営業所管轄のバスが走行する事はない

 

次回はバス広告の種類について検証します。

後編はコチラ

 

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